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合格に”直結”しない、合格に関する話

合格に”直結”しない、合格に関する話

先日、会社指示の外部研修で3日間、終日拘束タイプの講習を受けてきた。

講師は人柄がよさそうな人で、話し方も丁寧。

なのに、聞いている3日間ずっとしんどかった。

今日は、そのしんどさの正体と、そこから自分が気をつけたいと思ったことについて。

講師を責めたいわけじゃない、ただ、今後、なにかの場面で自分も同じ立場に立つかもしれないので、自分への教訓として覚えておきたい。

人に何かを教えている人、相談に乗っている人、アドバイスを仕事にしている人にも、参考になるかもしれない。

目次

合格に”直結”しない、合格に関する話

研修は3日間、朝から夕方まで。

費用は十数万円で、この研修に参加すると、講義のほかに、特典として試験を2回受けられるバウチャーチケットがついてくる。

1回落ちても、もう1回無料で試験を受けられるというチケットだ。

初日は、最初の1時間半が受講者の自己紹介でスタート。

「資格を取るコツを得るための研修なのに、なぜ自己紹介?」「お金を払って自己紹介をさせて、何をしているの?」という感情でイライラしながら、試験のコツはひとつも得られないまま、1回目のトイレ休憩。

休憩後、説明が始まると、テキストをもとに用語の解説をしていくが、進めど試験のポイントが出てこない。

「試験ではここが大事」という言葉が初めて出てきたのは、初日のお昼前だった。

挙句の果てに「聞くだけだと退屈でしょう」と、受講者がテキストを順番に読み上げる時間を設けるという謎のタイムに突入。

最後のトドメに、一日の終わりには「今日の感想を一人ずつ教えてください」と、受講時間の最後の30分を使って感想を言わせる始末。

今回の研修はみんな試験合格のために受けているわけで、テキストの具体的解説は求めていない。自己紹介で受講者同士で仲良くしようなどという気もない。

受講者が求めていたのは合格だけ。

しかし、講師が届けていたのは「内容を丁寧に分からせること」だった。

自分が話すネタがなくなって、研修時間の最後に感想を言う時間を設けたり、予め設定した時間を埋めることに意識が向き、内容の薄い講義を続ける。

これは、誰に得があるのだろう。

少なくとも受講者側には一切メリットはない。

講師は、受講者が何を求めているかを一度も聞かなかった。

相談事で例えればわかりやすいが、人に何かをアドバイスするということは、その人が何を求めているかを探る必要がある。

営業でも友達の悩み相談でも刷ることは一緒。

ヒアリングをしなければ何も始まらない。

今回はその場で突発的に相談された話ではないので、もちろんヒアリングは必要ないが、それが逆に罪深さを助長している。

つまり、今回は、研修で申込者が求めることは研修前からわかっているので、ヒアリングということはしなくても受講者が求めることは予めわかっている。

それなのに、受講者が求めることは二の次で、自分が用意してきたズレた話を決まった時間を埋めるために実施するというのは正直迷惑である。

準備をしてズレるのは、言い訳のしようがない。

誰が講師として担当しようが、この研修は、受験用のチケットを研修と抱き合わせで販売しており、そのチケットは受験を2回できる特典付き、ということであれば、その研修を受講する人の目的は、試験の合格以外にないことは誰にでも容易にわかる。

受講者が得たいものは、試験に1回落ちても大丈夫な安心感と、試験時の問題を解くためのコツ。これ以外は内。

もっと極端に言うとこのチケットが手に入るのであれば正直研修はあってもなくてもどっちでもいい。

その状態で、研修をするのだから、絶対に合格に直結する話以外はしてはダメだ。

少なくとも研修の最初はしっかりポイントを示しながら、追加が受講者から要望があればトッピング程度に”合格周辺のTips”を添えるくらいの感覚でないと、受講者のためにはならない。

講師が一番しなければならないことはなにか、それは、今回の場合は、テキストを丁寧に解説することではなく、試験問題を起点にその試験問題を解くための思考プロセスを共有することだ。

いくら試験に関係があるからと言って、合格に”直結”しない、合格に関する話(問題起点ではないテキストや用語の解説)は聞いている人の時間の無駄になる。

あと、ヒアリングが重要と言ってはいるけど、研修という名を名乗って、ヒアリングやでディスカッションばかりさせて終わる謎の研修もこれまでに何回か受けてきた。

研修名は立派なネーミングをしているが、これは極論詐欺だと思う。

研修というからには、受講者が持って帰るお土産がないといけない。

ヒアリングは重要だけど、来た人が来てよかったと思えるお土産(大抵は、その人がもともと研修に求めていた情報)は必ず用意する必要がある。

これは講師の人というか、研修自体に言いたいのだが、研修を複数日程で実施する理由ってそももそもあるんだろうか。

私は、いらないと思う。

今回受けた研修では、3日間も時間を拘束されてまで得られたものはあまりにも少なかった。

自分がなにか人にアドバイスするときは同じ轍を踏まないよう気をつけよう。

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